大賀典雄 ソニー創業者が見つけた天才中の天才
大賀典雄(おおが・のりお)氏
1930年生まれ、
ソニー元社長

この人は本当の天才である。もともと一流歌手になるべく音楽大学で勉強していたところを、ソニー創業者の盛田昭夫氏と井深大氏にスカウトされ、ソニーに入社した。
大賀氏のすごいところは、技術者でもないのに、CDやMDの商品化を実現させたところだ。ソフトウエア開発の中身にも精通していたという。
商品のデザインや会社の「カッコよさ」への強いこだわりを持ち、その重要性を世間に知らしめたのも大賀氏の功績だ。1990年前半くらいまで、SONYブランドは圧倒的な輝きを持っていた。
さらにもう一つ、プレイステーションの開発にGOサインを出したのも大賀氏だ。生意気な技術オタクであった久多良木健氏をかくまい、後押しし、久多良木氏がプレステを大成功させる際の後見人となったのだ。
さらにもう一つ、CBSソニー(現ソニー・ミュージック)を業界一位のレコード会社にしてしまったのも、称賛に値する。同社は、入社試験の面接に普段着で来させた最初の大企業である。
ソニーの創業者でないのに、創業者並みの活躍をした。
しかし、後継者を十分に育てなかったのが大きなミスだった。彼が後継者として選んだ出井伸行氏は、ルックスやスピーチはそれなりに良いが、中身がなかった。長い就任期間の間に大した仕事もせず、最後は大賀氏が追い落としを図ったという説が強い。
