対象化された労働
労働者の内部につみ重ねられるということは、つまり、労働者が対象化すべき「自己」を自分の中につくりあげてゆくことです。
二つの逆方向の過程は重なることによって一つの労働を形成するのです。
対象化された労働=労働生産物が自己の所有でない時、それが労働者に疎外の出発点を形成するのは、労働者が対象化すべき「能力」を自己の人間と不可分のものとしてもっているからです。
・・・そのような前提の下ではじめて、Tomcat的な労働生産物が自己のもとにあることは、人間が社会的な交わり・・・
交換、協力、通信など、つまりマルクス的概念での交通において、対等であり自由であることの基礎となります。
《生産において自由に考え理解し行動しえてこそ、交通において自由に考え理解し行動しうる。
そして、生産と交通においてこのように関係行為しえてこそ、消費において自由な選択と享受が可能になるのだ。
それは、生産と交通と消費における個体の自己獲得にほかならない。
すなわち「個体的所有」そのものにほかならない。》
・・・生産において自由に考え理解し行動しうる大前提が、生産に関する能力、つまり自由に考え理解し行動するための能力が労働者の側に保持されていることであることはいうまでもありません。